メニュー

自律神経失調症

[2024.03.27]

『自律神経失調症』

 

頭痛、ふらつき、めまい、耳鳴りなどの症状が続き、病院で検査を受けても異常がなく、原因が分からないと悩まれている方は沢山おられると思います。皆様の一助となれるよう、『自律神経失調症』について記します。

分からないことやお聞きになりたいことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

  • 自律神経とは

自律神経とは、自身の意思とは無関係に身体機能を調整している神経のことで、交感神経と副交感神経に分けられます。

身体を活発に動かす際に優位となる交感神経、睡眠など身体を休ませる際に優位となる副交感神経のバランスによって身体はコントロールされています。

 

  • 自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた際に生じるものです。

正式な病名ではなく、「自律神経失調症とは、種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義されています。

つまり、原因を調べてもはっきりせず、うつ病や不安障害などの明らかな精神障害ではない場合に、自律神経失調症と診断されることがあります。

 

  • 自律神経失調症の要因

自律神経、つまり交感神経と副交感神経のバランスが崩れる要因としてはストレスや生活リズムの乱れが代表的です。

学校生活や仕事において、環境変化や人間関係のストレスを強く感じ、交感神経が優位となる時間が長くなることでバランスが崩れます。

また、昼は身体を活発に動かすために交感神経が優位となり、夜は身体を休ませるために副交感神経が優位となりますが、夜更かしが続いたり起床時間が遅くなることで自律神経のバランスが崩れてしまうことが多くみられます。

 

  • 自律神経失調症の症状

自律神経は全身の様々な器官や機能を司っており、自律神経が乱れることで生じる症状は下記のように多岐に渡ります。

また、複数の症状が同時に現れたり一時的に改善したりすることもあります。

 

頭痛、めまい、耳鳴り、ふらつき、立ちくらみ

肩こり、手足のしびれ、体のほてりや冷え

動悸、息苦しさ、疲れやすさ

微熱、血圧上昇、血糖値上昇

腹痛、下痢、便秘

イライラ感、不安、抑うつ気分、不眠、気分のむら、集中力低下

 

  • 自律神経失調症の治療

上記のような症状が身体疾患や精神疾患から生じている場合は、そちらの治療を優先します。

これらの自律神経失調様の症状は、適応障害、うつ病、躁うつ病、パニック障害、不安障害などの精神疾患でもみられますので注意が必要です。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、眠れない、何度も目が覚める、不安や緊張感が持続するなどの症状に合わせた薬物療法を行います。まずは少量から開始し、漢方薬を提案することもあります。

また、身体をリラックスさせ副交感神経が安定して働くよう、呼吸法や自律神経訓練法を取り入れることもあります。

 

  • さいごに

 皆様が悩まれている症状は自律神経失調症によるものの可能性があり、また、適応障害、うつ病、躁うつ病、パニック障害、不安障害などの精神疾患の可能性もあります。

 丁寧にお話を聞く中で一緒に解決方法を考えていきたいと思います。お薬が奏功する症状もありますので、お気軽にご相談ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME